おもちゃが多い家と少ない家はどちらが子どもが優秀になるの?
友人の自宅へお邪魔したとき「子どものおもちゃが多い」「子どものおもちゃが少ない」と感じたことがあると思います。
今回は子どもにとっておもちゃが多い家が良いのか、おもちゃが少ない家が良いのかを見ていきます。
まずはそれぞれのメリット・デメリットです。
おもちゃは少ない家がよいと考える場合のデメリット
「おもちゃが少ない家の場合」のデメリットはこちら
- 飽きて遊ばなくなる
- 楽しめるおもちゃがなくテレビやタブレットを好む
- あらゆるおもちゃで遊んだ経験がない損失
飽きて遊ばなくなる
家にあるおもちゃが飽きてしまうおもちゃばかりでは遊ばなくなります。
おもちゃの質にもよりますが、例えばシンバルを叩くサルのおもちゃなんかは発展がなく、最初の食いつきは良いのですが結局のところ飽きてしまいます。
そのようなおもちゃばかりだと飽きて遊ばなくなります。
楽しめるおもちゃがなくテレビやタブレットを好む
楽しめるおもちゃが少ないと刺激の強いテレビやタブレットを好むようになります。
幼児期に一旦そうなると「おもちゃで遊ぶ」ことに戻ってくるのは難しくなります。
理由はおもちゃよりテレビやタブレットの方が刺激が強いから「楽しい」になってしまうのです。
テレビやタブレットではダメなの?と思うかもしれませんが、テレビやタブレットはいくら知育要素があるものでも受動的なものです。
また小学生になれば意思が強まりテレビ、タブレット、ゲームを嫌でもするようになります。
ですから乳幼児期は能動的に遊べるシンプルなアナログおもちゃでたくさん楽しんでほしいのです。
6歳までに脳の90%は決まると言われる大切な時期は能動的な遊びをたくさんすることが大切です。
あらゆるおもちゃで遊んだ経験がない損失
あらゆるおもちゃで遊んだ経験がある子とない子では「遊びの経験での差」が生まれます。
わかりやすい例で言えば、おうち英語もその類ではないでしょうか。
乳幼児期から英語に慣れ親しんでいる子と、慣れ親しんでいない子では幼児期での英語の能力は経験の差が生まれますよね。
おもちゃも似たところがあり、あらゆるおもちゃで遊んだ経験は培われていきます。
おもちゃは少ない家がよいと考える場合のメリット
「おもちゃが少ない家の場合」のメリットはこちら
- 部屋がおもちゃで散らかりにくい
- おもちゃの収納に困らない
- 注意が散漫にならず集中力が増す
部屋がおもちゃで散らかりにくい
おもちゃが少ない家だと当然、おもちゃが多い家より物量的に部屋は散らかりにくいです。
物が少ないと散らかる物も少ないのですから。
おもちゃの収納に困らない
おもちゃの収納も同じで物量的におもちゃが少ない家だと、おもちゃが多い家より収納に困らないはずです。
おもちゃ収納の困る困らないにおいては自宅の大きさや部屋の広さに影響します。
注意が散漫にならず集中力が増す
とくに幼児期の子どもは、おもちゃで夢中になって遊んでいたとしても、新たに視界に入るおもちゃが気になればそちらに意識が行きます。
この点は良い場合もありますが、集中が切れてしまうことにもなるので悪いことにもなります。
おもちゃは多い方がよいと考える場合のデメリット
「おもちゃが多い家の場合」のデメリットはこちら
- 部屋が散らかりやすい
- おもちゃの収納に困る
- 興味が移りやすく集中にかけることがある
部屋が散らかりやすい
おもちゃが少ない家と多い家では物量的に多い家の方が散らかりやすいです。
ですが収納方法などを工夫することで、おもちゃが多くても散らからない環境を用意することが出来ますし、モンテッソーリ教育などで利用されるおもちゃ棚を使うとお片付けも出来るようになります。
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おもちゃの収納に困る
おもちゃが多ければおもちゃの収納に困るのは当然です。
我が家はおもちゃの量が多い家だと思います。
おもちゃ収納にお困りの方は、我が家がテーマにしている子どもが自立できるおもちゃ収納をご覧下さい↓
我が家のリビング兼プレイルーム
自宅の広さに影響するのでおもちゃ収納に困るのであれば、おもちゃを定期的にレンタルできるおもちゃのサブスクを利用するのがおすすめです。
興味が移りやすく集中にかけることがある
多くの魅力的なおもちゃが子どもの視界に入ると興味が移り集中にかけることがあります。
ですがそんなことは環境の工夫で解決できます。
例えば子どもが積み木で遊んでいるときは、他のおもちゃに布をかけて子どもの視覚に入らないようにしたりするだけで解決できます。
我が家も息子が1歳2歳3歳ぐらいの頃はおもちゃ棚に布をかけたりしていました。
おもちゃは多い家がよいと考える場合のメリット
「おもちゃが多い家の場合」のメリットはこちら
- 能動的な遊びを沢山することで自発的な子に成長する
- 乳幼児期の「遊ぶ」は「成長」
- あらゆるおもちゃで遊んぶ経験は能力を高める
能動的な遊びを沢山することで自発的な子に成長する
能動的というのは「自分から関わる」ということです。
能動的な行動ができる人というのは
好奇心旺盛、リーダーシップ、チャレンジ精神なども兼ね備えて、受け身の指示待ち人間ではなく、自身で積極的に切り開く人を言います。
社会に出てからも必要な力ではないでしょうか。
シンプルなアナログおもちゃを自分自身で関わることで楽しみを見つけるみたいなことです。
この経験を人間の土台形成をする大事な乳幼児期に多く経験させることが大切です。
乳幼児期の「遊ぶ」は「成長」
乳幼児期の子どもは遊ぶことが成長と言われています。
世界的に有名な発達心理学研究者のヴィゴツキー氏はこのように言っています。
「遊びとは子供たちが自分の能力の最近接領域の獲得のために活動するものなのだ」
発達心理学研究者 ヴィゴツキー
わかりにくいですが簡単に説明すると「子どもは遊びながら成長発達していくもので、成長するには遊びが必要」と言っています。
もっと詳しく知りたい方はこちら↓
子供のおもちゃで悩めるママパパへ!五感を育む木製玩具のすすめ
あらゆるおもちゃで遊ぶ経験は能力を高める
乳幼児期はおもちゃで遊ぶことこそ創造力、集中力、思考力など様々な能力を高めてくれます。
子どもの成長発達にあったおもちゃを用意して遊び込める環境にすることで、大人の想像を子どもは簡単に超えてきます。
これは息子が4歳頃一人で作っって遊んでいる写真で、積み木とレゴクラシックを組み合わせて遊んでいます。
正しいおもちゃの与え方を知りたい方はこちら↓
【まとめ】おもちゃは多い少ないどっちが良いの?
「おもちゃが少ない家の場合」と「おもちゃが多い家の場合」のメリット・デメリットを確認します。
「おもちゃが少ない家の場合」のデメリット
- 飽きて遊ばなくなる
- 楽しめるおもちゃがなくテレビやタブレットを好む
- あらゆるおもちゃで遊んだ経験がない損失
「おもちゃが少ない家の場合」のメリット
- 部屋がおもちゃで散らかりにくい
- おもちゃの収納に困らない
- 注意が散漫にならず集中力が増す
「おもちゃが多い家の場合」のデメリット
- 部屋が散らかりやすい
- おもちゃの収納に困る
- 興味が移りやすく集中にかけることがある
「おもちゃが多い家の場合」のメリット
- 能動的な遊びを沢山することで自発的な子に成長する
- 乳幼児期の「遊ぶ」は「成長」
- あらゆるおもちゃで遊んぶ経験は能力を高める
要するにおもちゃが多い家と少ない家のメリット・デメリットをまとめると
単純におもちゃが多い家でのデメリットとおもちゃが少ない家でのメリットは「おもちゃが散らかる」「おもちゃの収納」に困るということが多く、子どもが「困る」というより大人が「困る」ことが多い結果です。
それとは逆におもちゃが多い家でのメリットとおもちゃ少ない家でのデメリットは子どもの能力や成長に関わることが多い結果です。
おもちゃが少ない家はおもちゃの収納や散らからない点で親としてはありがたいが、おもちゃが少ないということはおもちゃが多い家より子どもの能力向上や成長において劣る結果になるのではないか。
ただし単純におもちゃが多すぎることは弊害が生じます。
おもちゃを単純に増やすのではなく、我々はおもちゃの量より質を考えることが子どもにとって最善になると知っておかなければなりません。
さらにおもちゃの与えすぎによる影響という点で論文をもとに詳しく知りたい方は↓