フレーベルってどんな人?
フレーベル教育ってどんな教育?
この記事を読めばフレーベルがどんな人物か?フレーベル教育をざっくりと学べると思います。
そしてフレーベルの功績はどんなものがあるか?
まずあげられるのが
世界で初めて幼稚園を設立した人物ですということ。
さらにフレーベルは乳幼児期の教育や遊びが子供の将来の人間形成に大きく影響するとして恩物=遊具を考案しました。
その恩物=遊具の代表的なものが積み木になります。
世界で初めて幼稚園と積み木を作った教育者なのです。
これだけでも興味がわきますがもっと見ていきましょう。
フレーベルとはどんな人?
フレードリヒ=フレーベルの肖像画
ドイツの教育者フレーベルはどんな人?
フレーベルの本名はフリードリヒ=フレーベルで実際はもっと長い名前です。
フレーベルの幼少期は母の喪失、自然への愛と並んで、父のドグマ的なキリスト教信仰によって思想の根源は作られている。
簡単に説明するとドグマとは「宗教に対する教え」ということで、宗教に対する信仰が強いということです。
フレーベルの功績として代表的なものは
- 幼稚園の創設者
- 恩物=積み木の創設者
- 人間の教育の重要性と説いた
これだけでフレーベルの素晴らしさはわかると思います。
もっと詳しくフレーベルについて学んでいきましょう!
フレーベルの経歴
そんなフレーベルは生まれながらの教育者ではなかった。
当時のフレーベルは測量技師を目指した過去がある。
イエナ大学で多くを学び測量技師の勉学に励んだ。
大学卒業後に父の死を経験しその後、フレーベルは多くの人と出会いフレーベルの人生を大きく動かす哲学者・教育者との出会いが訪れる。
それがペスタロッチーとの出会いである。
ペスタロッチーとは師弟関係で多くを学んでいたが、次第に意見の相違が現れフレーベルを偉大な教育者へと変貌させた。
フレーベル教育とはどんな教育?
フレーベル教育はとくに未就学児、乳幼児期の教育が重要と言っています。
人は生活の中で、構造や法則を学び理解し成長する。
それは教育、指導することで学ぶ機会が増え知識も大きくなり人の成長を増大させると言っています。
つまり乳幼児期の教育環境が子供の成長に大きく影響を与えると言っているのです!
科学と教育を理論的に説いた
フレーベルは「人は科学を実践する場合のみ教育される」と言っています。
フレーベル教育、フレーベルの思想は一言で語るのは難しいです。
科学と教育とは相互に条件づけ合っており、それは指導を通して伝達されるとも言っています。
簡単に言えば、いろいろな事物は科学で成り立っており、それを一つ一つ理解して知識として人間は賢くなります。
例えば正方形の積み木の上に三角形の積み木を積み、さらにその上に正方形の積み木を積もうとしても積めない。
これが科学の原理でありそれを経験する事や、教育することで学んでいくというのです。
こんなことを理論的に説いたのがフレーベルなのです。
恩物=遊具を理解する
フレーベルと言えば恩物になります。
恩物ってなに?
恩物を簡単に説明すると教育できる遊具です。
子供は自ら科学(物質)から学ぶという考え方からフレーベルは恩物=遊具を第1~第10まで発明しました。
第1の恩物はやわからい球とし、形ある立方体や三角形などさまざまな形の恩物=遊具とし第10では点になる恩物=遊具と設定されています。
それらの遊具=恩物を子供が遊びで使うことによって自然と物事の成り立ちや、構造、数学などを学ぶことができるとされているのです。
恩物=遊具の全ては計算された設計になっています。
その代表的な恩物=遊具が積み木になるのです。
積み木は計算された設計になっており立方体は全て同じ長さ、長方形は1:2:0.5の倍数で設計されています。
その積み木で子供が遊ぶことにより、自然と倍数の感覚を体で覚えることができるのです。
フレーベルの思想が詰まったデュシマ社のフレーベル積み木
家族は三位一体ってどういう意味?
フレーベルは家族において「家族は三位一体」と説いています。
三位一体ってなに?
三位一体(さんみいったい)とはキリスト教の言葉であり、意味としては3つのものが本質において1つのものということ。
フレーベルは「親は子供の成長において非常に大切で唯一無二の存在」としており、人間の成長は心の安定が大切で、子供の心の安定は親や家族、環境により大きく変化すると言っています。
父、母、子供の関係は三位一体と説いている事が家族の重要性を教えてくれています。
フレーベル教育の「人間の教育」【1分でわかる】
フレーベルの著書「人間の教育」はここだけで語るのは難しいです。
フレーベルの思想は宇宙や哲学的なことまで分野が広い思想です。
ですがフレーベルの思想で簡単に説明できることは、子供の乳幼児期は保育に教育を加えることが大切ということです。
保育とは乳幼児を適切な環境にて健康で安全な衣・食・住(養護)をし、生活に必要な言葉などを教育する事とされています。
さらにフレーベルはそこに恩物などを利用して、子供の遊びから自然と科学的に教育できるように考えた教育者とされ、乳幼児期の教育が最も子供の将来に影響すると説いています。
言わば知育界の巨匠ですね。
フレーベル教育思考のおすすめ本【とりあえずこれ!】
フレーベルの思想をもっと詳しく学びたい!
そしてフレーベルの思想を学ぼうとすると多くの著書がでてきます。
何から読んだらよいかわからない!ってなりますよね。
そんな方におすすめの本を1冊紹介します。
それがこちらのフレーベルになります。
フレーベルの入門書としては一番良いです。
フレーベルの難しい言い回しをかみ砕いてわかりやす書かれています。
フレーベルの生い立ちや思想を1冊で完結できるよ!
【まとめ】フレーベル教育をわかりやすく簡単に説明
もう一度、言いますがフレーベルの思想を簡単に説明するのは難しいです。
それはフレーベルの著書は言葉が難しく、一語一句を理解するのは難しいとされていますし、フレーベルは言葉選びが遠回しでわかりにくいと言われているのです。
ですが無理やりわかりやすく説明します!
世界で最初にキンダーガルテン(子どもの庭=幼稚園)を創設した人であり、乳幼児と親、教育者が共に遊ぶ遊具(積み木など)を考案し自立的で自由な教育を探求し、理論的に解明した教育者なのです。
もっと簡単にすると!
- 世界で初めて幼稚園を作った人
- 世界で初めて積み木を発明した人
こんな素晴らしい知育界の巨匠なのです。
そして私がフレーベルに関するいくつかの著書を読んで、フレーベル教育で私なりに理解したことがいくつかあります。
- 子供は自然で遊ぶことが良い
- おもちゃは自然に近い材質が良い
- 乳幼児期の教育こそが子供の土台を作る
- 積み木遊びで想像力と思考力を育むことが大切
- 主体性を持たせ遊ばせると良い
とにかく乳幼児期が大切ということです!
フレーベル教育を詳しく知りたい方のオススメ入門書はこちら↓
最後に乳幼児期の遊びは自然での外遊び、室内では積み木遊びが子供の土台を作る遊びとして代表的に言われています。
まだ自宅で積み木遊びをあまりしていないのであれば、今からでも遅くないので積み木遊びを取り入れることをおすすめしたいです。