子どもが「習い事に行きたくないけど辞めたくない」と言うことがあります。
それには理由がいくつかあります。
気持ちが軽いものから重いものいろいろあります。
親としても困ったものです。
今回は、子どもが習い事に「行きたくないけど辞めたくない」について11の理由と、理由に対する親の対応方法を紹介します。
習い事に行きたくないけど辞めたくない子どもの理由と対応法

【習い事に行きたくないけど辞めたくない理由】
- 体調が良くない
- 今やっていることを中断して習い事に行きたくない
- 親や先生に怒られるのが怖くて言い出せない
- 友達がいるから辞めたくない
- 続けてきた時間がもったいないと感じている
- やめたら「負け」や「逃げ」だと思っている
- 親にお金を出してもらっているから申し訳ない
- 上達したい気持ちはある
- 「将来のため」と言われてプレッシャーを感じている
- 辞めた後に何をすればいいか分からない
- 大会や発表会など、何か目標が近づいているから辞めづらい
ここから一つずつ理由と対応法を紹介します。
体調が良くない
習い事が理由ではなく、ただ体調が悪いこともあります。
風邪のひきはじめかもしれません。
発熱やその他の症状がないかを確認が必要です。
【対応方法】
子どもが「行きたくない」と言っていても体調が悪いだけのこともあります。
まずは無理に行かせずゆっくり休ませる。
体の調子が戻ればまた自然と行きたくなることもあります。
辞めたいと言っていないなら「今日は休もうか」と声をかけ、安心させてあげることが大切です。
今やっていることを中断して習い事に行きたくない
園や学校から帰ってきて自宅でくつろいで遊んでいるところを中断して習い事には行きたくない。
この「楽しいことを中断する」ことが習い事に行きたくないに繋がります。
このパターンは多くあります。
少なくともうちの息子はこれが理由のことが多々あります。
【対応方法】
子どもが遊びや好きなことに夢中になっていると、途中でやめて習い事に行くのがイヤになることがあります。
そんなときは「あと○分したら出かけようね」と前もって声をかけると気持ちの切り替えがしやすくなります。
無理に止めさせるのではなく「続きは帰ってきてからやろうね」とやりたい気持ちも大切にする声かけが効果的です。
親や先生に怒られるのが怖くて言い出せない
親や先生は、子どもの成長を願って習い事を勧めたり続けさせたりしているため「やめたい」と言うことでがっかりされたり、怒られたりするのではないかという心配が生まれている。
【対応方法】
子どもが怒られるのを怖がっているときは、まず安心できる雰囲気を作ることが大切です。
「本当の気持ちを教えてくれてありがとう」「怒ったりしないよ」と優しく伝える。
他にも子どもは「わがままだと思われたくない」と感じていることもあるので、気持ちを受け止めて責めずに聞くことが大切です。
友達がいるから辞めたくない
習い事に行くのがしんどい、楽しくないと感じることもあるけれど、仲の良い友達がいるから辞めたくないと思うことがあります。
その友達と会えるのが楽しみだったり、一緒に頑張ってきた思い出があったりして、「やめたら友達と離れてしまうかも」と不安になることもあります。
だから本当は行きたくないけど友達と離れたくない気持ちがあり、なかなか辞める決心がつかないのです。
【対応方法】
子どもが友達とのつながりを大切に思っているときは、その気持ちを認めてあげることが大切です。
「お友達と一緒なのが楽しいんだね」と共感しながら「今は行きたくない気持ちもあるんだね」と両方の気持ちを受け止める声かけをする。
必要に応じて「お友達とは別の機会に遊べる方法があるか」も一緒に考えてみると気持ちが整理しやすくなります。
続けてきた時間がもったいないと感じている
習い事に行くのがつらくなってきたけど、今まで頑張って続けてきたから、ここでやめるのはもったいないと思ってしまう。
たくさん時間をかけてきたぶん「やめたら今までの努力がムダになる」と感じて簡単にはやめられないのです。
【対応方法】
子どもが「今まで頑張ってきたからもったいない」と思っているときは、その努力をしっかり認めてあげることが大切です。
「ここまで続けてきたのはすごいことだよ」と伝えたうえで「今の気持ちも大事にしていいんだよ」と声をかける。
「やめる=失敗」ではないことを伝え、過去のがんばりは無駄ではないと安心させてあげることが大切です。
やめたら「負け」や「逃げ」だと思っている
習い事に行きたくない気持ちがあっても「ここでやめたら自分に負けた」「逃げることになる」と思ってしまうことがあります。
頑張ってきたからこそ途中でやめるのはよくないことだと思い、つらくても続けようとしてしまうのです。
【対応方法】
子どもが「やめたら負けだ」と感じているときは、やめることは悪いことではないと伝えてあげることが大切です。
「やめるのは逃げじゃなくて、自分のことを大事にする選択だよ」と声をかけ考えて決めることの大切さを伝える。
がんばってきたことはちゃんと意味があると、しっかり認めてあげることも安心につながります。
親にお金を出してもらっているから申し訳ない
習い事に行きたくなくなっても親がお金を出してく「がまんしなきゃ」と思ってしまうのです。
【対応方法】
子どもが「お金を出してもらって申し訳ない」と感じているときは、その気持ちをねぎらい安心させることが大切です。
「そんなふうに考えてくれてありがとう。気持ちだけでうれしいよ」と伝える。
お金よりも子どもの気持ちや元気が一番大切だと伝えることで、プレッシャーを和らげてあげられます。
上達したい気持ちはある
習い事に行くのがつらく感じることはあっても「もっと上手になりたい」「できるようになりたい」という気持ちがあるとやめたくないと思うことがあります。
しんどくても目標や夢があるから、がんばりたい気持ちも残っているのです。
【対応方法】
子どもに「上手になりたい」という気持ちがあるときは、その前向きな気持ちを認めて応援することが大切です。
「上達したいって思ってるの、すごくいいことだね」「その気持ちがあるなら、やり方を少し変えてみるのもいいかもね」と声をかける。
無理に続けさせるのではなくペースを調整したり、楽しさを取り戻す工夫を一緒に考えることがポイントです。
「将来のため」と言われてプレッシャーを感じている
習い事を「将来のために大事」と言われると、やめたらダメだと思ってプレッシャーを感じることがあります。
本当は行きたくなくても「将来のことを考えたらがんばらなきゃ」と思って、なかなかやめられないのです。
【対応方法】
「将来のため」と言われてプレッシャーを感じている子には、今の気持ちも大切にして良いことを伝える。
「がんばってくれてありがとう。でも無理しすぎなくて大丈夫だよ」と声をかけて、安心できる言葉をかけることが大切です。
将来も大切ですが今の気持ちや元気も同じくらい大事だよと伝えて心の負担を軽くする。
辞めた後に何をすれば良いか分からない
習い事に行きたくなくなっても、辞めたあとに何をすれば良いのか分からなくて不安になることがあります。
新しい目標、やりたいことがないと「辞めたら時間をどう使えばいいんだろう」と思い、やめる決心がつかないのです。
【対応方法】
子どもが辞めたあとどうすれば良いか分からず不安なときは、一緒にこれからのことを考えてあげることが大切です。
「やめた後にやってみたいこと、何かあるかな?」「まずはゆっくり休んでも良いんだよ」と声をかける。
新しい選択肢があることや立ち止まって考えていいことを伝えると、安心して気持ちを整理できます。
大会や発表会など、何か目標が近づいているから辞めづらい
大会や発表会などの目標が近づいていると「今やめたら迷惑をかけるかも」「中途半端で終わってしまう」と思って、やめづらく感じることがあります。
本当は行きたくなくても最後までやらなきゃという気持ちがあって、やめるタイミングがわからなくなるのです。
【対応方法】
目標が近づいているときは途中でやめることに不安や罪悪感を感じていることがあります。
まずは「最後までがんばりたいと思ってるんだね」と気持ちを認めてあげる。
そのうえで、「無理しすぎなくていいよ」「どうしたいか、一緒に考えようね」と声をかけて、子どもの気持ちに寄り添いながら選べる環境を作ることが大切です。
【まとめ】

子供もいろいろ考えています。
もし子どもが習い事に対し「行きたくないけど辞めたくない」という場面がきたら一旦、冷静になって優しく理由を探っていきたいです。
それは重く受け止めないといけない理由かもしれませんし案外、軽い理由かもしれません。
やはり理由を知るには優しくコミュニケーションをとるとこからです。
子どもの異変や違和感に対し敏感に察知できるように常に見守っていたいです。
子どもの習い事については親も悩むことが多いですね。
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