- 子供のおもちゃ量はどのくらいが適量?
- おもちゃ量に正解はあるのか?
- モンテッソーリ教育の観点からのおもちゃ量とは?
まず、子供のおもちゃ量の適正量は「子供自身が把握できる量」と表現されている方がいます。
- 3歳ならダンボール2箱程度
- 5歳くらいからダンボール3箱程度
- 7歳くらいからダンボール4箱程度
果たして、この表現は正解なのか?
正直、この表現は正解とは言えないですし、適正量の答えとしてはイマイチな表現です。
その理由を述べていきます。
例えば、わかりやすく積み木で表現していきますが、単純におもちゃ量だけで判断してしてしまうと、積み木の量だけで考えても年齢×100個の積み木量が理想的な量と言われています。
3歳なら積み木300個ということです。
その場合、ダンボールで表現すると積み木300個がダンボール2箱に収まるでしょうか?
さらに収まったとしても積み木だけで適正量に到達することになります。
私が言いたいことは
「子供のおもちゃ適正量は、おもちゃの量だけで表現するのではなく、おもちゃの質、おもちゃの種類、おもちゃの量の3つが複雑に絡み合い決まってくるので、単純におもちゃの量だけで適正量を決めるのはよくない」
と言いたいのです。
さらに、良いおもちゃの条件や良いおもちゃの与え方はあるので、そのような本質を学び子供のおもちゃ量などは親が見極めてほしいと思っています。
【我が家の場合】
例えば、5歳でダンボール3箱がおもちゃ適正量(5歳で子供自身が把握できる量)とされていたとします。
下の写真は我が家の4歳息子のおもちゃ量事情です。
このおもちゃ量がダンボール3箱で収まるでしょうか?
さらに息子はここにあるおもちゃは完全に把握していますし、さらにすべてのおもちゃを自由に使ってしっかり遊びます。
4歳息子のおもちゃ量
何が言いたいか「おもちゃの量」にはこだわらないでほしいということです。
子供のおもちゃの適正量には正解がなく、量にこだわるのではなくおもちゃの質や種類にこだわってほしい。
おもちゃの量に関しては「キッズいわき(おもちゃ屋)」を運営しいるおもちゃ専門家の岩城先生が著書「かしこいおもちゃの与え方」P74で書かれています。
ただし「おもちゃの与えすぎによる影響」という論文もあり、おもちゃの与えすぎは集中して遊ぶことの妨げになると言われている。こちらもじっくり読んで考えてほしいです。
子供の年齢別で適量のおもちゃ量を考える
こちらの写真は4歳6ヶ月の息子が一人で積み木やレゴブロックを使って自身の世界観を創造したものです。
冒頭でも言いましたが、子供の年齢別でおもちゃ量の適正量はないと言いました。
まずおもちゃの適正量を決めるのは正しくないのです。
おもちゃが少ない方が気が散らず集中力が高まるとか言われてることもわかりますが、それはおもちゃの種類が少ない方がよいということだと考えます。
積み木やブロック遊びはおもちゃの量がある方が圧倒的に知育効果も高くなりますし集中力も増します。
一言で「適正なおもちゃの量」を決めるのは難しいのです。その点を著書や体感など踏まえながら年齢別でおもちゃの量を考えてみました。
赤ちゃん0歳のおもちゃ量はどのくらいが良いのか
赤ちゃん0歳頃のおもちゃ量は生後半年以内と半年後で大きく変化します。
その理由は0歳頃の発達段階は寝た状態からスタートして、寝返り、ズリバイ、ハイハイ、つかまり立ち、早い子で歩くまで発達します。
そうなるとおもちゃの量は大きく変わってきます。
発達に合わせたおもちゃ選定は発達のサポートしてくれます。
例えば、つかまり立から歩くへ発達するとき、押し車などがあればおもちゃでサポートになります。
そんな意識で必要なおもちゃを考えると赤ちゃん0歳のおもちゃ量は5個から10個程度あれば良いのではないかと感じています。
0歳おすすめのおもちゃ↓
1歳2歳のおもちゃ量はどのくらいが良いのか
1歳2歳のおもちゃの量は種類で10個から15個はあってよい。
なんの根拠もないですがおもちゃの種類は10種類以上あってもよいと感じています。
そのおもちゃの中に積み木やブロック、パズルなど知育効果の高いメイン(主食)となるおもちゃがあるとなおよいです。
1歳2歳頃におすすめおもちゃ↓
3歳4歳のおもちゃ量はどのくらいが良いのか
3歳4歳ぐらいになると子供自身がしっかり選択して遊ぶようになるのでおもちゃの量で考えるより、熱中するおもちゃから関連するものを広げたり、単純に部品やパーツ量を増やしてあげるのがよいと感じています。
好きなものを伸ばす感じでおもちゃの量を増やしてあげる。
ですがそれだけではなく、環境に他のおもちゃも用意してあげることは大切です。
子供の遊びはらせん状に戻ってくるので、一旦遊ばなくなったおもちゃでも、時期によってはまたハマる時期がきます。
3歳頃におすすめのおもちゃ↓
おもちゃの量を増やしたくない人はレンタルがおすすめ
自宅におもちゃの量を増やしたくない方は、主要なおもちゃは購入してあとはレンタルがおすすめです。
例えば主要なおもちゃの「積み木」「パズル」「ブロック」などは購入しておいて、その他のおもちゃは定期的に届くおもちゃレンタルを利用することが、自宅におもちゃが増えず、子供も飽きずに満足して楽しめる環境作りができると思います。
おもちゃはレンタルしてみて自分の子供が気に入るおもちゃがあれば購入するのがおすすめです。
最近のおもちゃレンタルサービスは遊んで良かったらそのまま購入できるシステムなのでお得感があります。
モンテッソーリ教育からおもちゃ量を考える
モンテッソーリ教育からおもちゃの量を考えるとモンテは「自立」を主に考えるので、「自立」を考慮するとおもちゃの量にはある程度制限が必要になります。
モンテで考えるとおもちゃの量は制限が必要で、その理由は以下の2つが可能な環境にあるかです。
- 子供が自分で選択できるおもちゃ量
- 子供が自分でおもちゃを持ち運びできるスペースのあるおもちゃ量
上記の2つを考えるとおもちゃの棚が大切になってきます。
いわゆるモンテ棚は「子供が自分で」を意識していることもあり上記の2つは完璧にクリアしているからです。
おもちゃ量は年齢や発達段階から考えても多くなるのは当然のことです。
ですが増やし過ぎず、観察しながら子供が遊びに満足できて選択しやすい環境にすることが1番だと感じています。
刺激が多すぎてもよくないですし、満足して遊べないのもよくない、ときには収納したり、収納しているのと交換したり、環境を整えながらおもちゃ量を調整するこどが大切。
子供が自分で選択できるおもちゃ量
もちろん0歳1歳は情報を整理する発達が著しいので少ないおもちゃの量が良いです。
2歳3歳ぐらいになると自身で選択することが出来るようになってくるので、おもちゃの量を多くしながら子供が満足できるおもちゃの量に設定していきましょう。
子供が自分でおもちゃを持ち運びできるスペースのあるおもちゃ量
さらにモンテッソーリ教育で大切にしていることは子供が自分でおもちゃを取り出して遊び、遊び終えたら自分で収納する習慣を作ることにもあります。
年齢や発達段階から自分で持ち運べるおもちゃの量や大きさは変わりますので、こちらも観察しながら環境を整える必要があります。
【まとめ】おもちゃの量にはとらわれないのが正解
その理由は単純に「おもちゃの量」にとらわれてしまうと、おもちゃの本質や良い考え方も奪ってしまうからです。
おもちゃは量で考えるのではなく、質や種類、子供の発達段階を考慮したうえで決めるのがよいということです。
良いおもちゃで十分に遊べる環境を作り出してあげることが「おもちゃの量」にとらわれない素晴らしい環境になります。
一度、自宅のおもちゃの質や種類に目を向けて、我が子が集中しておもちゃで遊んでいるか観察することも大切です。
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